
全日本ラリー選手権 Rd.6「RALLY HOKKAIDO 2025」選手レポート公開

■ロッソレーシング 大東建託 GRヤリス
ドライバー 兼松 由奈
ラリー北海道、無事に完走することができました!
まず、全日本ラリーで最も難しいとされるラリー北海道に挑戦できたのは、スポンサー様やファンの皆様をはじめ、日頃から支えてくださる皆様のおかげです。いつもありがとうございます!
応援してくださった皆様、本当にありがとうございました。
今回は、2022年にジムニーで出場して以来のグラベルラリーでした。
車両も速度も感覚もまったく違う環境での参戦で、不安を抱えながらの挑戦となりました。
自分のチームとしてエントリーするとなると、ラリー北海道そのものの難しさに加え、出場するまでのハードルの高さも実感し、まずは無事にスタートラインに立てたことで少し安心しました。
LEG1は全8ステージ。中でも「ヤムワッカ」は今大会で最も難しいと感じたステージで、実際に20台近くがリタイアする過酷なステージでした。私自身もSS6でパンクし、ステージ内でタイヤ交換をすることとなり大きくタイムを失いましたが、致命的なトラブルなく走り切ることができたのは良かったです。
ラリー北海道の1戦で得られる経験は、ターマックラリーに1年参戦する以上に濃いと思えるほどで、多様なトラブルや路面状況など、ラリードライバーとして大きく成長できた大会だと感じています。
藤原/宮本組は残念ながらリタイアとなり、チームとして2台完走を果たせなかったことはとても悔しいです。チームとしても、そしてクルー個人としての課題があるので、今後しっかりと向き合い、さらに成長していきたいと思います。
残る2戦はターマックラウンドでの1台体制となります。グラベルから再びターマックの感覚に切り替え、前回以上の走りができるようレベルアップし頑張ります!
引き続き応援よろしくお願いいたします!

■ロッソレーシング 大東建託 GRヤリス
コ・ドライバー 山下 秀
昔から、憧れていたラリー北海道に挑戦することがきました。ラリー北海道挑戦に向けて準備をしていただいた皆様、応援してくださった皆様、本当にありがとうございます。まずは、無事に完走することができてほっとしています。コ・ドライバーとして、本格的なグラベルラリーは初挑戦となり、学びの多い一戦となりました。23kmと過去に経験したことのないSS距離+深い轍+滑りやすいぬかるんだ路面と高難易度の要素満載でしたが、なんとか走りきることができました。DAY1では、SSの途中でパンクしてしまい、残り7km以上あったため、SS内での交換を選択し、大幅なタイムロスをしてしまいましたが、そのほかは、順調に走ることがきました。タイムの面では、まだまだ経験不足の面が大きいですが、着実に伸ばしていけたらと思います。次戦、10月の久万高原から、ターマック(舗装路面)でのラリーに戻ります。今シーズンも、残り2戦となり、シリーズ争いも終盤のため、しっかり準備して挑みたいと思います。引き続き、応援よろしくお願いいたします。

■ロッソレーシングロ WM DL スイフト
ドライバー 藤原 友貴
ラリー北海道レポート
LEG1 クラス3位
LEG2 リタイア
ラリー北海道、たくさんの応援ありがとうございました。2戦連続のリタイアという形で終わってしまい、支えてくれているスポンサー様、チームメンバーの皆さん、応援してくれているファンの皆様、本当に申し訳ありません。
LEG1では、前戦カムイとは打って変わって、ハイスピードなステージと名物ヤムワッカの超ロングSS。1日で総SS距離が80kmを超える過酷なラリーがスタート。午前ループは遅れを取るものの、午後ループからはスイフト内クラスベストをマークし、確実にスピードアップ。
グラベルマイルを稼ぎながら確実にレベルアップを実感する1日となりました。
LEG2では、2位と40秒差ある中、午前ループで5秒差まで縮める猛追を見せました。
シリーズチャンピオンに向けてポイントがほしい中、最終SSで猛アタック。
フィーリングは良く、好タイムが出ると確信していたのですが、ゴール手前200mで轍を外してしまい、クラッシュしてしまいました。
3年間兼松さんと皆さんで作りこんだスイフトを、自分の実力不足が原因でこのような形で壊してしまいました。
大変申し訳ございません。
これからもチームへの暖かい応援、引き続きよろしくお願いします。

■ロッソレーシング WM DL スイフト
コ・ドライバー 宮本 大輝
まずはクラッシュによりご迷惑とご心配をおかけしまして大変申し訳ございませんでした。身体の方はその後も悪化することなく無事です。
レッキ日
早朝から広大な北海道のリエゾンの長さに洗礼を受けつつ夕方までレッキを進めました。これまで経験のないSS一本23キロオーバーのレッキは書くだけでも集中力の維持が大変でした。火曜に降った雨で路面はドロドロ、田んぼのような状態など様々な表情を見せており路面状態をしっかり表現するノート作りに注力しました。
LEG1
前日のラリーショーにてセレモニアルスタートを終えての初日、天気は快晴で路面も乾き始めており少し前走の砂埃で前が見えなくならないか心配でしたがSS1は問題なく走ることができました。続くSSでウォータースプラッシュ後減速が足りずオーバーラン、かなり外側に膨らんでしまいあわや落ちそうになりましたがなんとか復帰でき走行を終えられました。今大会最長のSSではかなり緊張している中スタート。至る所にリタイヤ車両がありこのコースの難しさを象徴していました。
陸別のリモートサービスでは20分とタイトな時間の中サービスメカの皆さんにきっちり作業していただき本当に感謝しています。ありがとうございます。おかげさまで午後ループからも順調に走行でき無事に1日を終えることができました。
LEG2
雨がぱらつく中、スタート時には晴れてリエゾンはドライアップしていました。池田ギャラリーステージは完全にヌタヌタのスリッピーな路面で全車苦戦していましたがギリギリまで走り方を練ったおかげで前順位の車との差を一気に20秒近く短縮することができました。続くSSでも大きくタイムを縮めることができて午後からは必ず逆転しようと考えていました。
そして最終SSスタート。前半はかなりハイスピードなセクションもありつつわだちがかなり深くなっており車両の挙動が午前よりも大きくなっているところが多くなっていました。そしてフィニッシュ手前200m地点の左コーナーにてイン側の石に乗り上げてそのまま車両がロールオーバーしクラッシュ。ゴール目前で完走することは叶いませんでした。
カムイに引き続き全て走り切ることはできず、さらに車も壊れてしまい兼松監督始めここまでサポートしていただいた皆様には本当に申し訳ございませんでした。絶対に次は少しでも上でフィニッシュしようという欲が出過ぎて無理をしてしまったんだと思います。過去にないくらいのハイペースでずっとリーディングをしていましたし自分もロールオーバーの直前まではかなり余裕のない状態が続いて冷静さを失っていたと思いますのでコドライバーとして完走に導けなかったことをとても反省しております。
また新しくスタートを切れるようにひとつずつ努力や練習をしていけたらなと思いますので今後ともチーム全体の応援をよろしくお願いいたします。
