
全日本ラリー選手権 Rd.3「RALLY飛鳥」選手レポート公開


■ロッソレーシング 大東建託 GRヤリス
ドライバー 兼松 由奈
今大会は、私たちにとってGRヤリスDATでの初戦となりました。車両の完成が大会直前になったため、十分なテスト走行の時間が取れず、今回はまずマシンに慣れることを重視して走るラリーとなりました。
これまで主にMT車に乗ってきた中で、GRヤリスDATは操作やフィーリングが大きく異なり、ドライビングスタイルの切り替えが必要でした。特にDAT特有の制御に合わせたアクセルワークやブレーキングの感覚をつかむまでに時間がかかりましたが、ラリーを通じて少しずつ理解が深まり、ペースを上げていく手ごたえも感じられるようになりました。
2日目は女性ドライバー表彰がかかっていたこともあり、より攻めた走りを意識しましたが、想定していた路面コンディションとは違い、セッティングの方向性が合わず、思うようにペースを上げることができませんでしたが、平川選手の追い上げに刺激を受け、このラリーの中でもっとも良いペースで走ることができたと思います。
まだ不安要素はあるものの、MT車との大きなタイム差は感じず、「DATでもまだまだ速く走らせられる」と、ポジティブな感触をつかむことができました。
次戦モントレーまでは3週間あり、MORIZO Challenge Cupの合同トレーニングも予定されているので、そこではセッティングの幅を試しながら、自分に合ったベストな仕様を見つけていきたいと思っています。
また、今回はペースノートの作り方にも一部新しい方法を取り入れてみました。その効果と課題も見えたので、次戦に向けてさらに精度の高いノート作成を目指して改善を重ねていきます。
そして、チーム全体としては、藤原/宮本組が圧倒的なスピードでJN4クラス初優勝を達成することができ、2台体制ながらもトラブルなく、チームとしての成果を残すことができました。三河湾ラリーから続く流れの中で、チーム全体の成長も実感できた大会だったと感じています。
引き続き、応援よろしくお願いします!

■ロッソレーシング 大東建託 GRヤリス
コ・ドライバー 山下 秀
応援ありがとうございました。待望のGRヤリスDATデビュー戦となります。ここまで準備を進めてくれた齊田メカニックをはじめ、関係者のみなさま本当にありがとうございます。まずは完走+MCC女性クラス連覇という今回の目標は達成できてほっとしています。初日は、車両が変わって初の林道+ウェットコンディションということもあり、慎重なスタートとなりました。午後は慣れとともに、ペースアップして行けたと思います。今回から、ノート作りの面でも、アドバイスをもとに少し見直したのですが、本番速度となるとリーディングタイミングがずれることもあり、練習と経験が必要と感じました。兼松選手と相談して、今回の反省を活かし、次戦までに自分のものにできるようにしようと思います。順位の面では、ライバルの平川選手が2日目ペースアップし、追い上げられるプレッシャーの中で、しっかり逃げ切れる兼松選手の強さを今回も見ることができました。次戦のモントレーに向けて、まだまだ速くなるポイントを見つけることができたので、短い時間ですがしっかり準備して臨みたいと思います。引き続き応援よろしくお願い致します!

■ロッソレーシングロ WM DL スイフト
ドライバー 藤原 友貴
JN-4クラス優勝!
ラリードライバーを始めて3年、全日本ラリー選手権で優勝したいという目標が叶いました!
レッキの時点でノート作りやギャップ処理に悩むハイレベルなコース、
スイフトに乗るのも三河湾ぶりなど、不安いっぱいでのスタートでした。
LEG1の午前中は、様子見である程度マージンを取りながらの走行。
林道はまだ暗く、視界不良の中での走行や大雨で至る所でハイドロと大変なことが多かったです。
しかし、ウェットセッティングは大当たりで、アグレッシブにガンガン踏んでいけました。
LEG1終了時点でクラス2位とは1分差、オーバーオールでも一時10位と自分でもびっくりしました。
LEG2は走順が前のほうになり、GRヤリスや4駆勢に囲まれたちょっと異様な雰囲気の中スタート。
引き続きプッシュと、次戦に向けたテストをメインにおいて走りました。
本番車に乗れる機会が少ないので、いいデータ取りになりました。
2日間通して、車も人もかなりタフなラリーになりました。
全日本参戦2戦目で優勝できたのは自信につながりましたし、
初開催となる飛鳥ラリーにはお客さんも多く、とても楽しいラリーになりました。
次戦は群馬県で開催のモントレーに出場です。
ロッソモデロの本拠地ラウンドでしっかりといい結果を残せるように頑張ります!

■ロッソレーシング WM DL スイフト
コ・ドライバー 宮本 大輝
ラリー飛鳥を終えて
まずは全日本初優勝をすることができてとても嬉しいです!チームの皆さんやスポンサーの皆様方、応援してくれた皆様本当にありがとうございました!
金曜日 レッキ
レッキをした時の印象はかなり狭くてうねりがあってノートが過去一くらいワードが多いものになっており、これはかなり大変なラリーだという印象でした。ノートの見直しも藤原くんと2人で相談して修正を行ってLEG1に臨みました。
土曜日 LEG1
予報通り雨でスタートしたLEG1、
SS1は様子見つつのスタートとなりましたがいきなりクラストップタイムを記録することができました。
しかし、続く2本はあまりリーディングを合わせることができずにタイムは良かったのものの個人的にはあまり良い前半戦ではありませんでした。サービスを挟んだ午後ループはなんとか午前のミスを取り返そうと頑張りましたがSS5の読み遅れから避けたかったギャップに少し乗った衝撃で口が回らなくなり3キロほどロストしてしまいました。そんな中でも刺さらずに走り切ってくれた藤原くんにはとても感謝しています。それでもなんとかクラストップをキープできたので次の日に向けての準備をしっかり行いました。
日曜日LEG2
この日はドライアップの方向で天候は暑いくらいの晴れでしたがSS7は濡れてるところと乾いているところが混在する状況でなかなか難しい路面状況でした。いざスタートすると途中で霧が出たり、シカと遭遇したりとなかなかのコンディションのSSでしたがなんとか読み切ることができて昨日のリベンジはすこし出来たかなと思いました。名阪のギャラリーステージも危なげなくクリアできてサービスへ車を戻すことができました。午後からはモントレーへ向けたデータ集めとして走行しました。タイムアップもできたのでテストとしても良い形で終えることができたと思いました。
最後に
2戦目でクラス優勝、兼松監督もMCC女性クラス3連覇ということでチームとしてもとても良いラリーをすることができました!次戦も力を合わせて一生懸命頑張っていきます!応援よろしくお願いします!

