
全日本ラリー選手権 Rd.4「MONTRE2025 群馬」選手レポート公開

■ロッソレーシング 大東建託 GRヤリス
ドライバー 兼松 由奈
モントレー2025、たくさんの応援ありがとうございました。
今大会はDATとして2戦目。攻めの走りを意識してペースを上げて挑みましたが、MCC女性表彰には惜しくも0.6秒届きませんでした。
LEG1では、2種類のステージどちらもクリーンな路面で安心して攻めることができた反面、なかなかタイムに繋がらず、もどかしい1日目となりました。
マシンのセッティングや自分のドライビングについて、チームメンバーやKYBの松下エンジニアと相談を重ね、夜のサービスでセッティングを変更。その結果、自分のドライビングと今回のステージに合ったセッティングとなり、2日目はよりペースを上げて走ることができました。
ミスはあったものの、SS8ではMT車両で走った2戦のポジションに近いタイムを記録でき、DATでも自分に合ったセッティングが見えてきたことは、大きな収穫でした。
ロッソレーシングの地元戦ということもあり、悔しさは残る結果となりましたが、これからも応援よろしくお願いいたします!
また、JN4クラスでは藤原/宮本組が2連勝を達成し、前戦に続いて素晴らしい結果を残すことができました。今回はトラブルもありましたが、岐阜トヨペット様の力強いサポートもあり、チーム全体で乗り越えることができました。個人の力だけでなく、チームとして強くなっていることが感じられて本当に嬉しいです。
そして、新たにJN4チャンピオン獲得という大きな目標もできました。これからもチーム全員で力を合わせて、さらに強いサポート体制を作り上げていけるよう張ります。
改めて、たくさんの応援をありがとうございました!

■ロッソレーシング 大東建託 GRヤリス
コ・ドライバー 山下 秀
全日本ラリー2025前半戦最後となるMONTREが群馬県で開催されました。DATのヤリスとしては2戦目になります。前戦から中2週での開催となり、短い期間の中で準備をしていただいた皆様、本当にありがとうございます。国内ラリーで唯一、国道を封鎖してSSが設定される碓氷峠もギャラリーがたくさん集まり、大変盛り上がったラリーになりました。兼松選手企画のラリーツアーも開催され、ファンの皆様との交流も楽しむことができました。
DAY1 SS1~SS3で、今までとは路面のグリップが違う群馬の路面にセッティングが合わず、前戦から好調の平川選手に遅れを取ってしまいました。KYBさん、メカニックと相談し、変えたセッティングで追い上げ必須のDAY2となりました。着実に差を詰めていき、最終SSで好タイムを記録しましたが、あと0.6秒届かずMCC女性クラス2位となりました。とても悔しい結果となりましたが、最終SSの走りは次戦に繋がる走りだったと思います。今回の結果を反省し、よりよいパフォーマンスができるように努めていきます。次はグラベル(未舗装)のラリーを予定しています。未経験の部分が多いラリーとなりますので、経験を積みつつ、シーズン後半のターマック(舗装)に向けても準備を進めて行きます。引き続き、応援よろしくお願い致します。

■ロッソレーシングロ WM DL スイフト
ドライバー 藤原 友貴
応援ありがとうございました!
JN-4クラス2連勝!
絶対に勝ちたかった、ロッソモデロの地元Rdで勝つことができました!
今回は国内ターマックラリーの中で最長クラスの14kmのSSや、名物碓氷峠を走れるなど、参戦前から楽しさが大きいラリーでした。
LEG1の1本目、2位を10秒以上突き放すスーパーアタックを見せたものの、ブレーキがオーバーヒートしてしまいました。
SS2をトラブル抱えたまま走り切る!何とかサービスまで戻ろうと必死でした。
不安を抱えた碓氷峠では、サイドブレーキを多用しながらブレーキを労わって走行。
ドリフトを決めるなど、タイム的にはダウンするものの、SNSや現地のお客さんを沸かせる走りができたのはラッキー?でした。
昼のサービスではブレーキのメインスポンサー様であるWinmax様がフルサポートに入って頂き、万全な状態でまた走り出すことができました。
午後からは同クラスの選手もタイム差を縮めてきたため、1日目を終えて6.8秒差のクラス1位で折り返しました。
LEG2は1日目と路面が変わって比較的ダスティーな下りが多いコース。
距離は短いものの、タイム差を考えると余裕はなく、SS5からプッシュしていきました。
SS5では8秒のマージンを稼げたものの、SS6はフィーリングは良かったものの6秒ほど詰められてしまい、最後までプレッシャーがかかる状態で午後に入っていきました。
2位の選手はNEWタイヤを午後から2本まだ投入できる状況ですが、こちらは本数上限で午前使用のUSED。
午後からはとにかく持てる全てをかけてフルプッシュしました。
終わってみると6.1秒差で何とか逃げ切ることはできたものの、LEG2は0.7秒差で2位。
デイポイントを取られてしまいました。
悔しい反面、自分の中でこの結果はポジティブに捉えていて、まだまだ車も自分も速くなれると感じています。
次のターマックラリーまでに走り・セットを改善していきたいです。
次はラリーカムイ。北海道のグラベルラリーに挑戦です。
チームとしてもグラベルは初挑戦ですし、自分もグラベルラリーの経験は少なく不安と楽しさが入り混じっています。
時間はあまりないですが、その中でできることを1つ1つ積み重ねていきます。
引き続き応援よろしくお願いいたします!

■ロッソレーシング WM DL スイフト
コ・ドライバー 宮本 大輝
今回はロッソさんの地元群馬でのラリーということで、とても大事なラウンドとなりました。そこで優勝出来た事はここまでサポートいただいているチームやスポンサーの皆様方への恩返しになったかなと思っております。
金曜日レッキ
初めての14kmロングSSのレッキはとても長く集中力の維持がかなり課題となりました。その中で必死にノートを書き、藤原くんとの擦り合わせを行いました。朝早くから夕方までのレッキスケジュールでかなり体力を使いましたがここはしっかりノートチェックをして明日からに備えようという事で気合を入れて見直しを行いました。
土曜日 LEG1
朝はすこしゆっくりなスタート時刻から1時間越えのリエゾンから始まったのでモチベーションと集中力維持のコントロールが試される午前となりました。SS1はクラスベストを奪取、全体でもいいペースでしたが走行後にマシンにトラブルが発生してかなり焦りました。その状況下でも今できる事はないか、なんとか残り1本走り切ってサービスへ戻れる方法を模索しSS2までになんとか攻められる状態になれました。そこで落ち着きを取り戻して走行できたのはポジティブな印象でした。
昼からはサービスで車両を治していただきペースを復活させましたがライバルからはタイムをじりじり詰められる展開になり明日に向けて作戦を練り直すことになりました。
日曜日 LEG2
リードはしているものの、迫られる展開な日曜はやれる事は全てやる作戦でフルプッシュを敢行しました。そのおかげかSS5はマージンを作ることができました。
しかしSS6で再び詰められて2人で作戦を考え直したりタイヤマネージメントを着実に行なったり、行ける時に行けるセットにして出発しました。
SS8は相変わらずしっかりとマージンを作り、最終SSは守り切る組み立て方で走行を終えて優勝、全日本2連勝することができました。
サービスの方々、チームの方々にはとても感謝しています。
最後に
今回飛鳥でうまく読めないところがあったので、しっかり前を見て合わせて読む事と、聞きやすいリーディングを心がけて挑んだラウンドでした。そこでいい結果が残せたのはいい傾向だと思いますので引き続き力を合わせて頑張りたいと思います!